今20代で、うしおととらを見ながら「筋肉少女帯は通ってこなかったんだよねー」というサブカルを愛するみんな
先に言っておきますが、今回は寿司の話はないです!
しかし寿司ぐらい好きなものの話をします。
うしおととらのアニメの後半がはじまりましたね。
名作ではあるものの、全てのエピソードがエンディングへと収束していくとんでもない作品を限られたアニメにどうやっておさめるんだよ!?と誰もが思ったことでしょうが、スタッフの苦労と原作へのリスペクトを感じるアニメーションへなっていると思います。
カットされたり変更された部分をもどかしく思うのも、原作への思い入れがある証拠。原作者である藤田和日郎さんもツイッターでアニメへの思いやファンの声について触れられていました。
このままではうしおととらの話で終わってしまいますが、注目してほしいのは主題歌を担当しているバンド、筋肉少女帯です。
アニメの前半後半ともに筋肉少女帯の楽曲が使われています。
[SPOT] 筋肉少女帯「混ぜるな危険」(TVアニメ「うしおととら」主題歌)
[SPOT] 筋肉少女帯「週替わりの奇跡の神話」2016年4月20日発売
なにこのかっこいいバンド・・・。
今回はサブカルと呼ばれる、いまやメインストリームとの区別がつかなくなった「かつてそう呼ばれていたものたちと、サブカルと呼ばれていた頃の空気を感じる作品」を愛する人たちに向けたものなので詳しい説明は省きます。
簡単に説明すると
かつて80年代に存在したバンドのインディーズブームで生まれたバンドで、独自の世界観と確かな演奏力で人気を博すバンド、一時活動を凍結していたものの、8年の歳月を経て活動再開。それが筋肉少女帯。
ていうかこの本を読めば完璧だから!!買いなよ!!
wikipedia読んで知った気になってるみんな!!!!!!
筋肉少女帯のファンであることを公言していて、「機械」という曲をオマージュした短編もかかれていた藤田先生からのリクエストもあって、主題歌に選ばれた筋肉少女帯。
筋肉少女帯としてメジャーなアニメ作品の主題歌を担当するのは、実は初めてではないでしょうか・・・。別名義でコボちゃんの主題歌とかやってたことはありますが。
コボちゃん OP05 コボちゃんグルー おーつきけんぢwithエマニエル5
コボちゃんおしえてくれえええ!!!!
うしおととらの主題歌を担当したのもあって、サブカルと呼ばれる界隈のものを愛しているけど、ドンピシャではない世代の人達が「筋肉少女帯は通ってこなかったー」と言ってるのを最近よく目にします。
あとしくじり先生で見た人もいるのかも、
なぜあなたは筋肉少女帯を通ってこなかったのか?
まず子供の頃に周囲にファンがいなければ、筋肉少女帯を知る前にボーカルである大槻ケンヂのタレント活動を、「なんかロックバンドをやってるらしい人」として見ていた世代のはずです。
長髪かっこいい・・・。ひびわれかっこいい。
活動休止中は坊主にもなっていてハゲ説までありました
頭の形が良い。かっこいい。はげててもいい。
しかし筋肉少女帯復活後はまたふさふさになってるので安心してください
こんなにふさふさだよ!!かっこいい!!好き!!
基本的に大槻ケンヂはサブカルを語るうえで欠かせない人物なのでサブカル好きなら絶対知ってるはずです。
タレントとして大槻ケンヂが一人で活動した結果、そちらとしての知名度は上がったもののいままでで一番売れたのが「ボヨヨンロック」というおならで空を飛ぶ歌なのは本当に解せない。
そもそもしばらく活動を休止していた筋肉少女帯。
その曲を知るにも、今のように動画サイトが当たり前ではなかったのでまず曲を聴くする機会すらありません。
そうなると、筋肉少女帯メンバーの活動や筋肉少女帯に縁のある人や作品から知るしかありません。
サブカルと名の付く所をのぞいている人ならば音楽以外の所でも結構活動していた大槻ケンヂを知ることが多いのではないでしょうか。特に筋肉少女帯のころから活発におこなっていた文筆業。
私もここから知りました。
小説だとケラリーノサンドロヴィッチ監督で映画化もしたグミチョコレートパイン。 江口寿史の表紙でおなじみ。銀杏BOYZの峯田 和伸が絶賛してたのでこのへんから読んだ人も多いのでは。
エッセイストとしても大人気。のほほんシリーズ。
個人的にはこの頃使っていたいかがわしい表現をするときにゴンヌズバー!とか言ってた無責任ないい加減さのある文章も好きです。
しかし、ここから筋肉少女帯を通るにはこの人なんのバンドやってたんだろう→筋肉少女帯?活動休止中?→CDを買う、動画を探す→聞くという所まで行かねばなりません。
これをしなかった人は筋肉少女帯を通れません。
音楽で言うと休止中も「特撮」としてバンド活動をしていて、そちらでの活動は今も続いています。
特撮 NEW ALBUM「ウインカー」ダイジェストトレーラー
最近またアルバム出ました!!アニメの主題歌なんかもやっています。
最近こそアニメの主題歌を歌ったりしていますが、筋肉少女帯を通るルートに行くより、大槻ケンヂからこちらを通った人も多くいるでしょう。
ラジオを聞く層からはラジオパーソナリティーとしても有名です。
かつてやっていたオールナイトニッポンを聞いていて影響を受けたという人も多いです。
これは動画サイトが一般的になってからですが、かつてのラジオの録音が大量に動画サイトにアップされた時期があり、涙を流して感謝しながらろくでもない内容を聞いていました。
オッパイテレフォン!って言って女性リスナーに電話して大槻ケンヂがおっぱいもみもみ!と言ったらオーモーレツ💛と言わせるもうひたすらどうしようもないコーナーとかやってたので・・・数年後にそれを聞くのは若気の至りという文字をくすぐっている気分です。
しかしこのラジオからボヨヨンロックという名曲が生まれました。
オールナイトニッポンが終わったあとも、デーモン小暮(その頃は)とラジオ巌流島とかやってましたが、お互い忙しい頃だったので結構とっちらかった放送で欠席も多かったです。面白いですが。
しかしこのラジオを通るにはそもそもラジオを聴くのが趣味になる→過去のラジオの音源が聞きたくなる→漁る→聞き漁る
という険しい道を超えなくてはならないのでかなり厳しい。
筋肉少女帯の世界観に影響お受けた作品から知る、となると「エヴァンゲリオン」ではないでしょうか。
重要人物である「綾波」のキャラクター形成で影響を受けたと表立って言われてるわけではないですが、公式にも発言がされています。
ちなみに筋肉少女帯の活動休止前のアルバムのPVにはエヴァのコスプレをした女性がいたり、セリフのパートにエヴァの声優が出ていたりします。
しかしエヴァは綾波のキャラクター設定どうのどころではない作品なので、ここを通るよりも、大槻ケンヂの音楽に触れるきっかけになったアニメがあります。
NHKにようこそ!です。
この作品は元が小説でかつ西尾維新などのエンタメ系とライトノベルの中間みたいな作品が盛り上がってきた頃の話題作だったのマンガ版のアニメ化だったので小説、漫画、アニメのファンから注目されていました。
その主題歌を、大槻ケンヂが担当することになりました。
そして何より、この曲は筋肉少女帯復活のきっかけになった曲でもあります
関係の途切れていたメンバーの橘高文彦と作った曲で、この前にも色々なきっかけや色々な人の働きかけもあり筋肉少女帯は復活します。
筋肉少女帯を通るにはかなり近い道の作品ですが、かなりくせの強い作品なのでここでこの作品を見ていないと、復活までに筋肉少女帯を知る機会はなかなかありません。
ちなみにアニメでオーケンの曲、というのが定着して大槻ケンヂをアニメ好きの若い層が知るようになったのはこの後にやったさよなら絶望先生の方が多いかと思います。
しかしこれはどちらかというと特撮を知るきっかけですね。
筋肉少女帯が復活して出した曲が「仲直りのテーマ」です。
何そのセンス・・・最高ですね。
復活してからの事まで触れるときりがないので、復活までにあった道の紹介で終わります。
今はネットが発達して何かを知ろうとしたときに知れる情報量は格段に増えましたが、ウィキペディアを見ただけPVを見ただけではやっぱりその道を通ることはできません。
知った気になってちゃんと通ってない作品や人がいないか、この機会にちょっと踏み込んでみてほしいなと思います。
具体的には良いなと思ったらお金を使おう!!!
という事です。
良い作品も、経済活動が成り立っていないともう見る事が出来なくなることを忘れてはいけません。
大槻ケンヂは言いました
「いつまでも あると思うなロックバンド」
最近はアイドルの活動に感銘を受けたのか、握手会を開催したりCDにブロマイドがついてたりするよ!!
ライブに行こう!!
グッズを買おう!!
作品を買おう!!
漫☆画太郎先生は言いました
あらすじを読んでる奴がいるかいないか以前に、この漫画を読んでる奴いるのかバカヤロー。
ちっとも売れてねえぞコノヤロ。なんで買わねんだコノヤロ。
一体何考えてやがんだテメーラ、
単行本が売れねえと金が入ってこねんだよ。
食っていけねんだよ。読まなくていーから買えよ。
一人十冊買え!!!
買ったら燃やせ!!!
古本屋には絶対売るな!!!
貸し借りもダメだ!!!
買ったらすぐ燃やせ!!!
火事に気をつけろ。水、用意しとけ。わかったか、コノヤロー。
わかったら、とっとと行けー!!!
走れーー!!!
というわけで、とりあえず筋肉少女帯の出たばっかりの新曲買いましょう!!
今からでもいい!!今から筋肉少女帯を通りましょう!!!!
ライブも最高ですよ!!油断すると喋りすぎるオーケンの面白トーク!
確かな演奏!!さらに進化した歌詞の世界観!!
ダメジャンプしよう!!高木ブーと叫ぼう!
この道はいい。筋少はいいぞ。