寿司とわたし

美味しい食べ物と寿司こびととそれ以外です。

おいしくない寿司

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寿司に貴賎なし

 

職人が握った寿司しか認めない、回転寿司なんて論外という人もいますが、私は寿司が好きだという気持ちで握られた寿司ならば良いと思います。

海外のアボカドとかジュレがのったようなものも寿司への愛があればありです。

 

 

そんな中でもどうしても「おいしくない寿司」というものがあります。

回転寿司でぱっさぱさで苦い無機物みたいなウニを食べてしまったときなどはどうしようもないです。

 

以前友人数人とわいわいしたノリで何か食べに行くことになりそういえば寿司の食べ放題があるということで上野の駅近くのそのお店にむかいました。

 

見た目は寂れた喫茶店のような店で「寿司食べ放題千円!!」とかかれています。

この時点で味への期待は捨てました。

 

店員はカタコトの日本語の女性二名、客はスポーツ新聞を読む男ひとり。

壁には寿司は残さないように、一回の注文で頼めるのは10個までなどかかれた紙が貼られています。

 

日本語のおぼつかない店員にどうにか注文を伝えて、しばらくすると大皿にのせられた寿司がどんと出てきます。

 

お寿司は四角っぽい形の酢メシにペラッとした刺身がのっています。

うえのネタはあまり流行っていない回転寿司くらいのものです。

 

食べてみると、酢メシはほぼ酢の味がせずそして重い。口の中からなかなか去らないのです。

おかゆ一歩手前なくらいの水分量でなかなかのみこめません。しかもでかい。

もったり。

 

むしろ面白い気持ちになりながら次の注文をすると、やたら待たせた挙句に注文と微妙に違う寿司がでてきました。

間違ったのかな?と思いつつ食べましたが、その後も寿司の間違い探しは続きました。

だいたい頼んだ3割くらいは違う寿司がくるし、数が少ないことも。慣れてくると、このへんは間違えそうだとか数が少なそうだというのを先読みして頼みます。

全部あってたときにはむしろ全員であってる!あってるよ!とざわめきました。

 

うえのネタがさっき頼んだものの半分くらいのがてろっとのってでてきたときはもう、そうきたか!てなものです。

みんなでわいわいと楽しみました。

ここまで振り切っていればエンターテインメントです。

 

そうしておかゆみたいなお米でおなかいっぱいになって店をでました。

私達がいる間にも1組の海外のお客とサラリーマンがはいってきていました。

 

このお店を寿司屋と呼んで良いものかというのは置いておいて話のネタには良いし4,5人くらいで行けばファミレスなどに行くよりも面白いのではないかと思います。

お茶もセルフで飲み放題だし。

 

美味しいふりをしてがっかりさせられる回転寿司に行くよりは、潔く美味しくない寿司のほうが良いかもしれません。

 

 

 

いやそんなことはない。

美味しい寿司が食べたい。